【自作装備品】警視庁型耐刃防護衣をまた作り直した話
大変長らくお待たせしてしまい申し訳ございませんでした。お陰様で元気でやらせて頂いております。
ここ数ヶ月少々立て込んでおりまして、制作もあまりやる気が起きなかった(出来なかった)のですが、晴れて新たな1歩を踏み出せそうでひとまず安心と言った次第です。
制作をしていない、というものの実は装備品について書きたいことは沢山ありまして、記事の下書きだけはどんどん溜まっている状態でした。そちらの方はもう少し整理や推敲を経て逐次投稿して行きたいと思っております。
さて、当ブログをよく閲覧頂いている皆様からは「またか!一体何着作れば気が済むんだ!」とツッコまれてしまいそうですが(笑)
そうです、またまた警視庁型耐刃防護衣を作ったのです。
一応今回で最終形態というか、まぁ量産する(しないケド)ならこれかなぁ、という位には満足のいく仕上がりになりました。
全景です。
まぁ、至って普通の警視庁型。
本物に倣って前身頃の横幅を大きくカットしまして、写真だと分かりづらいですが大分スリムになりました。
背面。
前回のは腰ベルトが短すぎて着心地が悪かったので長さをレプリカ品に倣って両端10cmずつ伸長。
勿論脇部防護板の保持ベルクロも付けています。
※所属名パッチについては今回も付けない事にしました。やり方は色々有るのでしょうが、ベルクロを付けるとワッペンが無いと不格好ですし、縫い付けにするとそれこそうっかり見つかれば面倒な事になり、現職の方に迷惑を掛けかねないので。
…と、色々理屈を付けましたが文字を印刷する技術が無い、と言うのも大きかったり(笑)
1番変えたところ。
前回作成でも十分気を使ったつもりでしたが、完成してみるとやはり胸元が流線型になり過ぎていました。
なので、今回は型紙の段階でやり過ぎなくらいカクカクにさせて、結果こんな形に。
作っていて思ったのですが、警察庁制定型(所謂県警型)はともかく、特に警視庁型は耐刃パネルの長さの都合上鎖骨や上胸部が防護出来てない気がしますよね。
ガチガチに防護してしまうと外勤の方にとって運動性や装着感にかえって不都合が有るか。
よく考えたら警視庁は危険な場合は多人数で対処出来ますし、最近では所轄を中心に耐刃ジャンパーや耐刃防護手袋(以上は仮称)等の防護装備が充実してますから十分なのかも知れないですね
フラップポケットの縫製も警笛用(胸ポケット小)と胸ポケット大で異なっています。
分かりづらいですが、警笛用は防護衣本体に上から重ねる単純な形で縫い付けています。
が、胸ポケット大は防護衣本体に切り込みを入れ、その切れ込みの内側にフタを縫い付けています。
現職さんのポケットをよく観察してみると分かるのですが、この様な縫製の違いがあるのでフタをしたときの感じが警笛用と胸ポケット大では若干違います。
右胸ポケット大の間仕切りも。
しっかり再現。
今回は縫い合わせる際に大分気を使ったので1層目、2層目共にポケットの横幅までなら何でも入れられます。
(前回はポケット本体を取り付ける際に2層目を一緒に縫い綴じてしまった為、本来余裕を持った大きさにも関わらず、ポケット本体と同じ横幅の物しか入れられないと言う事故が起こっていました。)
一応ペン差し用の間仕切りも付けています。各層の幅がまちまちですがそれはご愛嬌。
左胸ポケット大。
フタの取り付けを少しミスってしまったので隠し隠し…。
本物がどうなっているのか分からないのですが、部隊によってはここにPSWの本体を入れていますので、ペン差しとかは無くタダのポケットなのでは無いかと思ってます。
(まぁ、ペン差しは両胸にあっても仕方ないでしょう、ってのもありますが。)
警笛用ポケット(胸ポケット小)
ポリスメイトも楽々入ります。
ポケットがちょっと大き過ぎた問題。
実際はポリスメイトがパツパツで、メッシュの伸縮性でやっと入ります、みたいな感じだったので、やはり大きいかも。
警笛吊り鎖と懐中電灯を吊るしてみる。
悪くない。
所で脇部防護板外衣は?と思われた方も居るかも知れません。(居ないかな)
脇部防護板外衣は前回のを流用しています。
と言うのも。先方が用意出来る最大サイズで発注を掛けたのですが、やはり生地が足りず。
脇部防護板は別にこれ以上直すことも無いかと思い、このままにしておくことに。全面メッシュではなく、身体側がナイロンなのは直さなくて良いのか!と言われると痛いですが。
以上こんな感じで2日間で突貫作業にて完成した訳です。やる気を出せばこの期間で終わる事が分かってしまいました(笑)