自作した警視庁型耐刃防護衣について
皆様大変お久しぶりでございます、酒カス改めシロメです。
身体の方はお陰様で何ともないのですが、色々と忙しい時期に入ってしまいましてコチラに手を付ける事がままならない状況でした。色々と構想こそあれ、時間がそれを実行に移させてくれないので困ったもんです。
さて、装備品作成に関しては前回記事https://shiromedivision.hatenablog.com/entry/2020/08/24/141219以降ほぼ何も出来ていない訳ですが、連日多くの(?)方にご訪問頂いているのに放ったらかしなのも良くないなと思い、ひとまず書き出した次第です。
自作物を改めて紹介。
パネル無し前面
パネル無し背面。脇部防護板の保持ベルクロもキチンと見えます
前面、脇部共に防護板を入れた所。
それっぽいと言えばそうなんだけど、何処か違和感を拭いきれないんですよね。参考画像に極力似るように作ったつもりでは有るのですが…
右胸ポケット(小)
使い道が警笛入れかポリスメイトかで二極化する奴ですね。
右胸ポケット(大)
ここは頑張ったところ。
・茶革の手帳とリング式メモ帳が1番奥層に、次に真ん中層は首都圏路線図、最後1番手前の層は3つ部屋のペン入れで、3層構造化に成功しました
で、ココ最近の傾向と言って良いのか微妙ですが、胸ポケット(大)は面ファスナーを長めにとってあります。長さはおおよそポケットの口から本体半分くらいのところまで。
・面ファスナーを長めにとることで、満杯に物を入れたりポケットからはみ出る様な長物(例えばペン)を入れてもフタをする事が出来ます。
↓例えばこんな感じ
まぁ現職さんはペンを両端からはみ出させてる事が多いですかね。
警笛吊り鎖と懐中電灯モドキ。
警察学校の術科で使う為に配布されるんだか、卒業記念で貰えるかだったと思いますが、肝心の白色ライトがあまり明るく光らないので不評(?)らしい懐中電灯。スイッチ1回目で白色ライト点灯、2回目は赤色常点灯、3回目で赤色点滅、4回目でオフでしたかね。ポータの内照式停止棒と似たような機構で動いてんな?と思った記憶があります。
コチラのモドキは白色電球の付いた車載用非常点滅信号灯に肩章吊りを取り付けた物になります。なので白色ライトはオマケみたいなもんで、明るさは現職さんから不評のあの懐中電灯よりも劣ると思われます。要らんところで再現度の高さが出てますね
防刃パネルについて前面は通販で仕入れたものを改造、脇部は然るべき厚みを持たせた金属板を自分で加工した物を使っています。まぁ現職さんでも無ければ刃物による脅威にさらされる立場でも無いので本当に耐刃性能があった所で、、、感は否めないのですが。しかもパネルの寸法や、金属板同士の合着の方法など諸々実物と異なりますから、ココは新たな課題点かもしれないですねぇ。ずっしりとして雰囲気だけは出るんですが。
以上こんな感じです。
まぁ新作は取り掛かるとしても暫く後になると思います。どうぞ気長にお待ちくださいませ。
【完結編】警視庁型耐刃防護衣を自作する話 その6
はてさて、お陰様で長く続いたこのシリーズも今回を以て一応完結となりそうです。
昨日の分https://shiromedivision.hatenablog.com/entry/2020/08/23/033604では耐刃パネルを、そして今日パネル入れを制作し完成と相成りました。
外から見える面は至って普通に出来てそうですが
裏っ返すと…
溢れ出る投げやり感()
裏面はあと少しというところでメッシュ生地を切らしてしまい、新しく調達する手間もコストも惜しいためナイロンで代用。まぁ実際にどうなってるのか外見からじゃ分からないのでコレでも良いでしょう
接着面を間違え2,3回全部ほどいて縫い直してを繰り返してたのでこの辺ホントに作業が雑になってます。反省反省。。。
前パネルと併せて装着してみる
悪くない。
全景。
うーん、悪くない(本日2度目)
着心地についてですが
・この現行の警視庁型耐刃防護衣という物、脇腹防護板のせいで大変着装しづらい。
重量のある脇腹防護板をたかだか数cm幅のベルクロで保持してるだけなので、着装時にすぐ剥がれ落ちます。
現職さんなりのやり方が有るのでしょうが、明らかに時間は掛かりそうです。
※あくまで着装に難儀すると言うだけで、ベルクロで接着して腰紐を締めてしまえばなんら問題無いのですが。(2020.9.16追記)
前面と脇腹一体のいわゆる県警型と比して防護面積に優る上、着脱が可能なので用途に応じた使い方が出来、どちらかが損傷を受けても最小限の交換で済むので経済的であります。一方で、着装に不便(明らかに時間掛かる)で機動力や運動性に欠くかなぁ、と言う感想です。
-----------------------------------------------------
色々言っといてなんですが、あくまで模造品を使った素人に拠る感想である事、加えて特定の耐刃防護衣に対し確たる優劣を付けるものでもない事はご承知おきください。それぞれに良くも悪くも特徴があり、みんな違ってみんな良いの世界です。と言うのも現場で実際に着用されてる警察官の方の意見ならまだしも、一介のマニアがただ着用しただけであれこれ言うのはおこがましいと思うからです。
とは言え素人目にしても抱いた感想は感想ですので、先入観や偏見を排しつつ公平に事実や思った事を書き綴りたいと思います
-----------------------------------------------------
そんなこんなで、微妙にコレジャナイ感を残しつつも取り敢えず完成ということで。
今年2月半ばの着想から約半年かけてここまで来ました。時間だけでなくお金もだいぶ掛けちゃったなぁ、と
ノウハウは掴めたので予算と時間さえ有れば改良版や別のタイプを作っても良いかなとか思ってるんですが、一方で作業の面倒くささとかモノが完成した以上これ以上同じ事にリソースを割く余裕は無いかなとか思ったりして葛藤…
警視庁型耐刃防護衣を自作する話 その5
本当なら脇腹防護板関連はコマ切れで載せる予定では無かったのですが、はてなブログ公式さんから「前回のから1ヶ月だよー?もっと記事書かないの???」と催促されてしまったため急遽(笑)
まぁちょこちょこ今までの記事に加筆修正を加えたりしてるので全く構ってないと言う訳でも無いんですが
さて、今回の記事は脇腹防護板の耐刃パネルの方が完成しましたよって報告です。
実物の寸法が全く分からないので推測です。
かなりの枚数の写真を参考にしてるので、大幅に見当違いってな事は無いと信じたい
もちろん金属板入りで重量によるリアルさを追求
腰紐でどんなに締め付けてもずり落ちてきます(防水のため金属板は滑りやすいナイロン生地で覆う)ので、当然ながらこの防護板本体だけで活動する事は出来ません。
・保持ベルクロの付いたメッシュの入れ物が必要となる訳です
完成までホントにあと少しと言う所まで来ました。
振り返ってみると、ペラペラのレプリカくんを手に入れた当初https://shiromedivision.hatenablog.com/entry/2020/02/18/173800は「耐刃パネルくらいは自作かなぁ」なんて考えてましたが、この頃の想像をはるかに超える事をやり遂げようとしてるんですね
警視庁型耐刃防護衣を自作する話 その4
またか、と思われてしまうのでは無いかとヒヤヒヤしてますがもう少しお付き合い下さいませ
前回の記事(その3)https://shiromedivision.hatenablog.com/entry/2020/07/04/023555で上げてた左前身頃の穴あき箇所、対刃物用パネルを出し入れしてる内に広がってくる懸念が有りまして
改めて縁どりニットテープを上から巻き直した訳です(5m巻を買っといて良かったなと)
それに伴いファスナーもつけ直しました。
現在こんな感じになります。
前回記事では耐刃パネルにカバーを掛けて無かったので、パネルの地色が透けて見えてたんですが、今回は完全体です
首元もVネック気味で中々いい感じかと。まぁ出来に大満足かと言われれば首肯しかねますが、ゼロからの製作である事を考えれば充分及第点だと思います。
・ちなみに耐刃パネルはペラペラのレプリカくん、民生品、それから試作品1号全てに装着出来るというシロモノ。
当たり前ですが耐刃パネルの規格に合わせてベスト外衣さえ作れば何でも行けるんですよね。脇腹防護板が前面と一体になってる、いわゆる県警型は無理ですが。
警視庁の交通課員(not白バイ隊)用とか埼玉県警辺りは出来そうな気がしますね。
で、まぁ外から見える事はまず無いんですがこんな所もこだわったり。
パネルとベストの注意書き。当たり前ですけど手書きはとにかく緊張感に欠けますね←
・内容は2着ある民生のモノを参考にしてます。まぁ現物はもう少し簡素な注意書きだろうな、と。
使用方法と注意書きの他に「警察庁物品整理票」みたいのがデカデカと付いてるのだろうか
〇試作品1号(コレ https://shiromedivision.hatenablog.com/entry/2020/03/26/022130 )からの大幅な改良点がもう1つあるのを忘れてました。
肩ベルト部の物吊り(仮称)です。
試作品2号では薄いリボン(だって民生品がそうだったからね!!)でしたが、本品では写真から推測した範囲で警視庁の実物に限りなく近いであろう素材を使用。
このテープ、中々硬さが有るので懐中電灯を吊るしても(重量による)変形を起こしにくく、素材選びとしては大成功だと思います
さて、後は脇腹防護板なんですよね。
ただコレに関してはあまり資料が無く、制作に難儀しそうな予感。単純そうですが、とにかく寸法も何も分からないのがネックです
まぁぼちぼちやって行きます。
警視庁型耐刃防護衣を自作する話 その3
お久しぶりです。
身の回りが忙しくて、そのつもりは無かったのですがだいぶ空いてしまいましたね。
さて、市井に出回っている物よりもリアルで実用的な警視庁型耐刃防護衣が欲しい!なら作ろう(安易)、ってな考えで始めたこのシリーズ
ここ数日の制作で山場を超えましたので一先ずご報告
今年の2月から着手、試作品含めて3回目の制作です。
因みに試作品2号( https://shiromedivision.hatenablog.com/entry/2020/04/23/130531 )はポケット構造に難ありの為、全工程の4分の1程度のところで廃棄になりました。
まずは完成品をドーン
うん、悪くは無いかな(自画自賛)
撮影用に耐刃物用パネルを入れて掛けてみましたが、チャック部分穴空いてますね←
所々白いのはしつけ代わりに使った布用接着剤ってやつでして、後から洗濯で落とせない事に今更気づきましたとさ
〇所属名パッチやそれが取り付け出来るような機構は今回分もやはり施さない事に。
←自作・既製品→
既製品は前面のファスナー長が明らかに短いんですよね。対刃物用パネルの上部分が見えちゃいます。
ちゃんと例のアレも付けてあります。
(という事は酒カスは後ほど脇腹防護板も作らねばいけないと言う訳ですね、えぇ)
まぁ、やっぱり後見頃の脇腹パネル用のベルクロは無いとソレっぽくならないですよね。
●で、まぁやっつけ仕事と言いますか自分なりには工夫したつもりのポケット各種
A6判?の小さいノートが入る様になりまして。
上の写真ではメモ帳、路線図、ペンがそれぞれ別層のポケットに入ってます。(つまりペン入れ含めて3層構造になってます)
ペン入れの仕切りも。
ただ、ペン入れの仕切りその物の存在価値に対する疑問なんですが大半のペンにはクリップがありますし、それでポケットに留めとけば良くないかなぁ?とか思ったり。
まぁ必要だから付けられてるんでしょうね
色々吊るしたり入れてみたり
左肩にカラビナでランチャーライト付けて、
警笛吊り鎖をクリップに巻き付けたり、
ポリスメイトを右胸ポケット(小)に詰め込んだり。
現職さんあるある。~完~
てな訳で一応は作り終えましたと。
5ヶ月に及ぶ作業がやっと終わりました。(まぁサボりサボり、ゆっくりと進めたので本当はもう少し短いかも知れないけど)
終わりに、一番最初に作った試作品の(出来が気に入らなかった)お披露目をば…。
耐刃防護衣自作その1記事https://shiromedivision.hatenablog.com/entry/2020/03/26/022130にてご紹介した物です
前身頃の形が左右非対称な上にファスナーの色も違いますね。
まぁ初回にしては上出来だとワタシは思うんですけどね(爆)
どうにも拭えぬコレジャナイ感
パイレンテープの末端処理は炙るだけで良いよって店員さんから教えて貰ったのはコレが出来てからはるか後のことでしたとさ。
そんな技術知らないのでゴム系接着剤でベトベトにしてました←
この時はバイアスに、オカダヤで売ってる縁どりニット(伸縮タイプ)を使ってました。
当たり前ですが伸びてミシンがけしにくい上に紺色が薄くて日に当てると色褪せみたいでダサい。
〇という訳で今回の完成品にはニットテープの専門店さんに連絡を取り販路開拓、伸びないタイプのを購入させて頂きました。
5m巻で買ったのですが、今思うとこれ1着で絶対そんなに必要なかったな、と(笑)
以上、ご覧頂きありがとうございました
【雑記】ご訪問ありがとうございます
先月下旬に4月に入ってからの分で月間300PVを達成致しまして、それについてお礼の記事を書こうかなと思っていてド忘れしてました。
と、思いきや5月に入って第一週分で週間100PVを超していました。驚きと喜びでなんと言って良いやら。
いつもご観覧下さり本当にありがとうございます。界隈の方々からすれば知識も何もかも浅いヒヨっ子ではありますが、これからも自分なりに課題を見つけて研究を進めていく所存ですので、どうか報告にお付き合い頂ければと思います。